クリスマスが来る。
児童養護施設では子供たちがツリーを飾っている。
小さな子を中学生や高校生が抱きかかえ高いところまで飾り付けられていく。
「これ、ばらばらにしてもいいですか・・・」
申し訳なさそうに高校生が聞く。
うなずくと、水をいれたコップに花を少しずつ活けていく。
小さな子供の瞳が高校生の手元を見つめる。
「一つずつ自分達の部屋に持っていきな」
赤いのがいい、オレンジがいいと、キラキラしたツリーの前で子供達がはしゃいだ。
クリスマスが来る。
その日に花が咲いているように、今月の寄贈は忙しい。
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